下院では共和党が220〜222議席を獲得する見通しとなり、上院でも53議席を確保して多数派となった。この結果、トランプ次期大統領は自らの政策実現に向けて大きな権限を得ることとなる。
トランプ氏は就任後100日間で、不法移民の強制送還や環境政策の撤回など、抜本的な改革を約束している。また、閣僚人事や法案の成立においても、議会の協力を得やすい環境が整うことになる。
一方で市場への影響も注目される。「トリプルレッド」により、これまで混乱要因となっていた連邦債務上限を巡る政治的対立は緩和されると見られる。しかし、減税政策などによる財政拡大がインフレ再燃や財政赤字拡大につながる懸念も指摘されている。
下院では僅差での多数派となるため、一部の法案では民主党の協力が必要となる可能性もある。とはいえ、トランプ氏は少なくとも2026年の中間選挙までは、比較的安定した政権運営が可能となる見通しである。
参考サイト:
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241114/k10014637991000.html
https://news.yahoo.co.jp/articles/c733392b0211710eb80b6e005619fc489c6dd3ab
https://jp.reuters.com/world/us/WJPSMMIUX5P7ND2B5YML62IK4U-2024-11-14/