矢継ぎ早に大統領令に署名している米トランプ大統領だが、メキシコとの国境に壁を建設する大統領令にも1月25日には署名した。
しかし、当然だがメキシコに負担させるという工事費について、メキシコ政府が、はい分かりました、と言うはずがない。それどころか激怒している。
なにしろ壁の建設費は120億〜150億ドル(約1兆3600億円〜1兆7000億円)かかると試算されているのだ。
そう簡単に負担できる金額では無い。
さて、どうするのか。
そこで米政府高官から、新たな提案が出された。
なんと、壁の建設費を麻薬カルテルに負担させようじゃないか、という案だ。
これに対し、メキシコ側は歓迎している。
麻薬カルテル案に言及したのはラインス・プリーバス大統領首席補佐官だ。
彼は、29日に出演したCBSの報道番組で、壁の建設費をどこから引き出すかはまだ結論は出ていないとして、いくつかの案を紹介した中で、「麻薬カルテルに負担させる可能性」もあると語った。
これに対してメキシコのルイス・ビデガライ外相は、壁の費用の当てがとして「メキシコ以外に言及された」として歓迎している。
しかし、本当に壁ができたら、新たな観光スポットとなることは間違いない。
日本なら、「トランプの壁せんべい」とか売り出しそうだ。
【参考】
国境の壁、費用は麻薬組織が負担? 米高官発言をメキシコ歓迎