富は偏るものだということは昔から知られているが、その偏り具合が激しくなっているようだ。
1月16日に国際非政府組織(NGO)オックスファムが発表したところによれば、世界で最も裕福な8人の資産合計が、世界人口のうち経済的に恵まれていない半分である36億7500万人の総資産額と同じだという。
その額なんと、4260億ドルで約48兆7000億円相当となる。この額をわずか8人の富豪が保有しているのだという。
しかもこの貧富の格差は広がっているようだ。
同NGOの調査によれば、1988年から下位(つまり貧しい)10%の収入は年平均3ドルも増えていない。
一方、上位(つまり富豪)1%の収入は182倍にも増えたという。
また、1年前は世界人口の半数と同額の試算を持つ富豪は62人だったという。それがわずか8人にまとまってしまった。
同NGOは、この状況の原因を「縁故資本主義」だというが、私に言わせればグローバル資本主義でしょう、となる。
対策として課税制度の是正を行うと言うことについては同感だが。
そして同NGOは、今回発表した格差は、既に「社会を分断する脅威」となるレベルに達しているという。
ちなみに8人の富豪には、ビル・ゲイツやマーク・ザッカーバーグ、ジェフ・ベソスらが含まれておる。
そんな中から反グローバル主義が台頭してくるはずだ。それば英国のEU離脱や米国のトランプ氏の大東町当選につながっているのだろう。
それにしても、私のような者からは、お金って逃げていくのよねぇ。切ない…。
【参考】
富豪8人の資産合計額=下位36億人分 NGO警告「人道的な経済を」
世界人口の半分36億人分の総資産と同額の富、8人の富豪に集中